パパは修行で家にいません

SFC修行、ホテル修行、マイルの活用方法、オマケに虎ノ門周辺のランチ情報も

エーゲ航空の特典航空券にも要注目

エーゲ航空を知っている人は多いですよね。わずか20000マイルで上級会員になることができるということで、一部に有名でした。スターアライアンスに加盟しているので、ANA搭乗時にもプラチナメンバー水準のサービスを受けることができました。しかも、36ヶ月内に何らかのポイントの増減(ANAの国内線搭乗でも可)があれば、ステーータスを維持可能だったので、SFCを上回るコストパフォーマンスということで人気を博しました。私も2013年夏に参戦し、修行の結果、2014年10月に解脱しました。その直後である2014年11月にマイレージ・プログラムの改悪がアナウンスされ、2015年11月にシルバー会員に、2016年11月に平会員に陥落しました。ゴールド会員の恩恵に預かったのは海外旅行1度のみという残念さ。

そんな仕打ちにあったエーゲ航空なんですが、実はその後もマイルを貯め続け、現在は42000マイルになっています。

エーゲ航空の特典航空券ですが、「ファーイースト」内のビジネスクラスであれば往復42000マイル、エコノミーなら25000マイルなんです。日本はファーイーストに属しますが、タイ、シンガポール、クアラルンプールといった東南アジアの全域が含まれているんです。従って、日本発の東南アジア便のビジネスクラスがわずか42000マイル。ANAならレギュラーシーズンで60000マイル。ローシーズンでも55000マイルも必要なんです。お得ですよね、エーゲ航空。しかも、ANAのエコノミーを使った場合、V・W・Sの予約クラスはANAならわずか50%しか積算できませんが、エーゲ航空なら100%なんです。お得ですよね、エーゲ航空

また、エーゲ航空のマイルはSPGからも移行できるんですよね。SPG移行時のボーナスマイルを勘案してポイント購入すれば1176USD。35%ディスカウント時に購入すれば764USD。1ドル110円換算で約84000円。お得じゃないですか。アラスカ航空には負けるけど結構お得な案件だと思います。改悪が心配です。

 

SPGの活用に関心のある方は、こちらの記事もご覧ください。

toranomon3.hatenablog.com

 

 

オーバーブッキングには協力するべきか

今年の4月からSFC修行をしていました。修行僧にとって、東京ー沖縄間のフライトは定番の路線ですので、多くの方が利用されていることでしょう。私も、クアラルンプール発券のチケットに東京から石垣島の国内線乗り継ぎ区間を切り出していました。6時10分羽田発9時30分石垣着のNH89便です。その後15時35分石垣発18時15分羽田着のNH92便でトンボ返りし、羽田深夜発のクアラルンプール行きNH885便に搭乗する予定でした。

早朝6時前に羽田空港のゲート付近で搭乗案内を待っていたところ、「席が足りないので協力してもらえれば協力金を支払う」旨のアナウンスがされました。初めてのことだったので、とっさによく理解できなず、ちょうどその頃、UAのオーバーブッキング騒動があったので、もしかするとチケットを持っているにも関わらず乗れないこともあるかもと変な焦りがでてきました。ゲート付近に掲示もあったので読みに行くと、協力すれば、協力金またはマイルがもらえるようです。様子をうかがっていると、ゲートに申し出るている人がチラホラ。どうやら協力が得られず、強制的に他の便に振り返られてしまう事態は避けられそうです。一安心。

人間って不思議なもので、安心すると、他のことを考え始めます。代替便が、1~2時間後の出発で那覇から乗り継いで石垣に行く行程。時刻表的には石垣から羽田への帰りのフライトにも間に合いそうだったので、今度はマイル目当てに協力を申し出ようかと考え始めました。うまくいけば、PP単価をぐっと減らせるチャンス。ただ、最終的には、やはり後続のフライトがあり、間に合わなかった場合を考えると、目も当てられないので、ここはぐっと我慢しました。その後、石垣空港で帰り便をまっていると、那覇からの便が天候不順で大幅に遅延していました。結果オーライ。胸を撫でおろしました。

私は初めてだったのですが、こういうオーバーブッキングってよくあるようですね。以下のような「フレックストラベラー制度」というものもありました。

ご予約をお持ちのお客様の数が座席数を上回り、座席が不足した場合、当該便を予約済みのお客様の中から、ANAが提示する協力金額および代替交通手段に同意され、自主的に便の変更等についてご了承いただける方を募り、ご協力いただいたお客様に対して、協力金のお支払いおよび代替交通手段の提供を行う制度です。 

今回のケースでは当日便への振り替えだったので、協力金は1万円、マイルなら7500マイルでした。ゲートでドキドキしていた時は、 「出発時間のギリギリまで待てば、もっと条件が良くなるかも」とか、「協力を申し出たのに、結局、必要なかった時にはどうなるのか」とか、疑問がわいてきました。あとで調べてみると、規定できっちりと決まっているようです。協力金については、はっきりと条件が定められています。また、座席調整がうまくいき、オーバーブッキングが解消した場合には、協力を申し出た人に協力金は支払われないようです。

「義務ではない」ということなので、フレックストラベラーに登録しておきました。

 

全てのお得情報はSPGアメックスに繋がっている!?

旅行、マイルのクラスタとしては、SPGアメックスに言及しないわけにはいきません。ここ最近、非常に人気のあるクレジットカードです。私も最近入会しました。ネット上には様々な航空マイル、ホテル上級会員に関するお得情報がありますが、そうしたお得情報を活用するのに最も適したクレジットカードの筆頭格がSPGアメックスだと思っています。SPGアメックスの特徴は以下の通りです。

 

(1)SPG、マリオット、リッツカールトンのゴールドステータス

  • SPGアメックスに入会すると即座にSPGゴールドのステータスが付与されます。SPG(スターウッド)は現在、マリオットと同じグループですので、ステータスマッチが可能です。マリオットとやはり同じグループであるリッツ・カールトンでも、ゴールドにステータスマッチできます。
  • マリオットゴールドの凄いところは、ボーナスポイント、部屋のアップグレードやレイトチェックアウトといった、通常のホテル上級会員特典に加えて、エグゼクティブラウンジの利用権2人分無料朝食2人分がもれなく付いてくるところです。SPGではプラチナステータスがないとここまでの特典は得られません。そうしたマリオットゴールドは、通常であれば50泊の利用実績がないと獲得できないステータスです。このステータスが年会費さえ払えば、毎年維持することができるのです。

(2)クレジットカードでスターポイントを貯めることができる

  • 私としては、このメリットがSPGアメックスの最大のメリットだと思っています。スターポイントは、SPG会員が主にSPGのホテルに宿泊した際に、宿泊実績に応じて獲得できるポイントです。レンタカー等SPGが提携するサービス等の購入でもポイントが得られるのは、他のホテルグループの会員と同様です。
  • スターポイントの秀逸なところは、SPGのホテルの無料宿泊として使えるだけでなく、35社を超える航空会社のマイルに移行することができるところです。この35社にはもちろん日本航空JAL)、全日空ANA)が含まれますし、アメリカン、デルタ、ユナイテッド、ブリティッシュエアウェイズ、アジア・マイル(キャセイ)、エミレーツ、エティハド、フライングブルー(エールフランス、KLM)、シンガポール、タイなど、アライアンスにかかわらず世界の主な航空会社を網羅しています。本家アメックスのポイント・プログラムも、ポイントを数多くの航空会社のマイルに移行できますが、たとえばJAL、ユナイテッド、アラスカ航空、エーゲ航空には移行できません。
  • このブログを読んでいる方のほとんどは日本在住でしょうから、日系のJALANAのいずれにもマイル移行できるメリットは大きいと思います。また、JALANAの国内線典航空券はBA、UAからの利用がお得ですが、その双方にマイル移行可能です。最近ではアラスカ航空、エーゲ航空のアジア線特典航空券の有利さが話題になっていますが、この両者にもマイル移行が可能です。今、旅行ブログ等でお得に特典航空券が利用できると言われている、BA、UA、アラスカ、エーゲに効率よく移行することができるプログラムはSPGしかありません。
  • クレジットカード利用100円で1スターポイントを獲得できますが、20000スターポイントを一度にマイルに移行すれば5000マイルのボーナスマイルが得られますので、都合25000マイルに移行できます。したがって、クレジットカード利用のマイルへの還元率は1.25%です。スターポイントをクレジットカード利用で効率よく貯めることができるのはSPGアメックスだけです。本家アメックスのポイント・プログラムでも移行可能ですが、2000ポイントで330スターポイント(マイルへの還元率0.20625%)、年間3240円の追加費用が必要なメンバーシップ・リワード・プラスに加入しても1000ポイントで330スターポイント(マイルへの還元率0.4125%)にしかなりません。

(3)無料宿泊特典

  • カードを継続する度に、世界各地のSPG参加ホテルおよびリゾート(カテゴリー1~6)で利用でき一泊一室(2名様まで)の無料宿泊特典がプレゼントされます。祝日や大規模なイベント開催期間中でも、スタンダードルームに空室がある限り、「無料宿泊特典」を利用できるので、なかなかメリットの大きい特典です。
  • ご注意頂きたいのは、「カードを継続する度に」という点です。したがって、入会時点ではこの特典は付与されません。

以上のように、とにかく凄いカードなんですが、ほぼ唯一の欠点は、31000円(税別)にものぼる年会費の高さです。 初年度のボーナスポイント、2年目以降の無料宿泊特典でかなりカバーできるとは思うのですが、このあたりは各人のライフスタイル、価値観によると思っています。

なお、ご家族がいらして家族カードを作ろうと考えていらっしゃる場合には、家族カードではなく本会員として入会することをオススメします。家族カードは年会費15500円(税別)が掛かりますが、初年度のボーナスポイント、2年目以降の無料宿泊特典は貰えません。

 

(SPGアメックスへの加入希望)

SPGアメックスに関心を持ち、申し込みをする場合、是非、すでにSPGアメックスを保有している人からの紹介をうけるようにしてください

SPGアメックスに入会すると、入会特典として、入会から3ヶ月間で10万円以上を決済すると10000スターポイント獲得できます。既存のメンバーからの紹介を受けて入会する場合、入会特典が17000スターポイントに増額されます。

もしも周囲にホルダーが見つからない場合には、当方より紹介させていただきます。下記のリンクからお申し込みください。

なお、こちらのリンクから申し込まれた場合にも、申込者の個人情報等は一切、紹介者である私に知らされることはありません。ご安心ください。

お申し込みに際しては、SPGの会員番号が必要です。すでにSPGの会員の場合は既存の会員番号で結構ですが、お持ちでない場合は、あらかじめSPGの会員登録を行い、会員番号を得たうえで、SPGアメックスの申し込みを行ってください。SPGの会員登録サイトはこちらです。

https://www.starwoodhotels.com/preferredguest/account/enroll/index.html

よろしくお願いします。不明な点があればコメント欄からご連絡ください。

 

マリオット・リワードのプラチナ・チャレンジ

最近の修行関連のブログを読んでいると、SPGアメックスの発行がたいへん盛り上がっています。前からあったように思うので、なぜこのタイミングに火が付いたのか分からないけど、私自身も比較的最近、作りました。そうした人たちが次の動きとして、SPGアメックスで得たSPG、マリオットのゴールド・ステータスから、プラチナにアップグレードを目指す、「プラチナ・チャレンジ」もブログ界隈でよく見かけ、静かなブームになっているようです。かくいう私も、今年の年末年始の旅行プランを練るにあたって、「プラチナ・チャレンジ」に挑戦しようかなと思い始めています。

ついては事実確認も含めて、コールセンターに質問をしましたが、個人的には多少の収穫もありましたので、記録のために記事にしました。この「プラチナ・チャレンジ」はいつ終わるかわからないという焦りがありましたが、そこまで急を要するような切迫感はないようです。また、プラチナの有効期限も2019年2月という記事をよくみかけていましたが、2月以降に達成すれば2020年2月までの約2年間、プラチナ・ステータスを享受できるようです。たいへんお得です。

 

具体的なやり取りは以下の通り。

Q:今年の年末年始に宿泊の予定があるので、プラチナ・チャレンジをしようと思うが。

A:12月にお申し出があれば受け付ける。お申込み頂いた月から3か月後の月末までに9滞在をすれば、プラチナステータスを獲得できる。

Q:12月までにチャレンジの受付が中止することはあるか?

A:当面、そうした予定はない。SPGとの統合後の取り扱いは分からない。

Q:プラチナ・チャレンジで獲得するプラチナ・ステータスの期限は?

A:9滞在達成のタイミングによる。来年1月の達成であれば、2019年2月まで。来年2月の達成であれば、2020年2月まで。

Q:9滞在について、宿泊条件等に制約はあるか。

A:宿泊によってポイントが獲得できる予約が対象である。従って、ポイントを使った無料宿泊は対象にならない。また、マリオット以外の予約サイトからの予約は対象にならない。

Q:マリオットのサイト、または電話による予約であればよいのか。

A:原則、そう考えて問題ない。ただ、ごく稀に限定的にディスカウントした宿泊プランがあり、その場合ポイントも付かず、チャレンジの対象にもならない場合があるので、注意してほしい。

虎ノ美羊(とらのびよう)2017.8.31

虎ノ門2丁目近くの桜田通り沿いのオフィスビル虎ノ門36森ビルの半地下1階に所在。ここには餃子専門店眠眠等いくつかのレストランが入っているが、少しうらさびれた雰囲気で、近くのオフィスワーカー以外が立ち寄ることは少ない。土日は休みだ。

虎ノ美羊自体は今年の5月にオープンだそうだが、居抜きだったのか、さほど新しい雰囲気はない。中に入ると小さな個室がいくつもあるようで、その間に黒い壁の細い通路が迷路のようになっていて店の全体は見渡せない。1130頃に訪れたが、おそらく1番乗り。一番奥だと思われる20人ほど入る大部屋のテーブル席に通された。後から1人客が入ってきたので、1人客はそこに通されるようだ。ポツポツと客は入っているようだが比較的すいている。12時頃でも待たずに入れそうだ。

限定の牛はらみ定食に食指を動かされたが、メインとみられる「たっぷり野菜のジンギスカンランチ」950円を頼んだ。5分くらいでさほど待たずに出てきた。キャベツ、もやし、ニンジン等の焼野菜に焼いた羊肉が小ぶりの鉄板に乗せられて出てくる。ジンギスカンというと自分で焼くものだと早合点していたので、少しがっかり。サラダ、キムチが少量ついている。ご飯は麦飯?ジンギスカンのタレがしっかりとかかっているので、味付けは濃いめ。分量はそれほどではないが、大盛のご飯といっしょに食べればちょうど良いくらいか。

肝心の羊肉は特に癖もなく、ごく普通。量も少ない。ジンギスカン風の野菜炒めと思えば合格点だが、ジンギスカンを食べるぞと思えば期待外れ。もう少し安ければ客も増えるのではないか。ジンギスカンなのに個室という当店の個性は、やはり夜にこそ生きるのだろう。昼には別の売りが必要だ。

 

店 名:個室ジンギスカン 虎ノ美羊(とらのびよう)

住 所:東京都港区虎ノ門3-4-7 虎ノ門36森ビル B1F

ランチ:1100~1500(月~金)

電 話:03-5733-6270

評 価:3.0(料理3.0、サービス3.0、雰囲気3.0、CP2.9) 

ワールドパークスってあったよね

航空会社のマイレージって、いつ頃にできたか知っていますか? どうも1980年代にアメリカン航空がAAdvantageを作ったのが最初のようです。

私自身は、最初に作ったマイレージがノースウェスト航空のワールドパークスです。当時(2000年前後)は、日本ではマイレージクラブがで始めたばかりだったのではないでしょうか。海外旅行にあまり興味がなかったんですが、急遽、海外出張を命じられて、最初に行ったのがマイレージの登録でした。飛行マイル以外にもボーナスマイルが稼げるように、クレジットカードを作ったり、やることは今と同じだなあと振り返ります。出張の際のシートがビジネスだったこともあって、結構なマイルが貯まりました。また、次の年に上級会員のオファーが来て、多分2年程度維持していたと思います。当時は出張以外に海外旅行は一切しなかったので、活用しませんでしたが、今から思うと本当にもったいない。

ノースウェスト自体はその後使うことはありませんでしたが、マイルの有効期限がないということもあり、その後長く寝かせたあと、JAL国内線やグアム路線、欧州の域内路線など、近距離便で何度か使いました。ネットの検索機能やサイトの予約機能は不十分で、コールセンターに電話をして、一つ一つ確認しながら予約したのを今でも思い出します。その後、ノースウェストがデルタ航空と経営統合した結果、利用条件が極端に悪化したので、使えず残高を維持していました。

今年の春からSFC修行を多なったんですが、海外発券をメインにした修行プランを練りましたが、その際の最初のポジショニングにデルタのマイルを久しぶりに使いました。マイルが残っているのにふと気づいて検索したのですが、デルタ航空もかなり東アジア便から撤退しており、日本発着ではほとんど使えません。結局、デルタのマイルを使ったベトナム航空で移動しました。

JALANAなどはマイルに有効期限があるので、マイルがなくなってしまうとそこで関係が切れてしまいます。その点、米系は有効期限がなかったので、結局は息の長いお付き合いになりました。マイルだけで、その後の利用はなかったので、航空会社側としては持ち出しかもしれませんが。それなりに愛着はあります。ワールドパークスって、何かかっこよかったなあ。持っているだけで、ちょっと特別な感じがした。

 

SFC修行に踏み切った決め手:SFC修行(3)

SFC会員が非常に優遇されて、「お得」であるのは間違いないと思います。ただ、その「お得」度が取得・維持費用に見合っているかどうかは別問題です。いわゆる修行僧の年齢構成は知りませんが、ブログ等を拝見する限りは、30〜40歳台くらいが多いでしょうか。時々、SFCを持っている 非常に若い人も見掛けますが、比較的少数だと思われます。

仮に30歳で50万円かけてSFCを取得したとして、70歳までの40年間、頻繁に海外旅行するとします。そうすると年会費約1.5万円(家族会員1人を含む)とすると、年平均2.8万円程度のコストということになります。年4回の海外旅行とすると、1回あたり7千円 。

優先チェックイン、優先搭乗、プライオリティタグは、あればうれしいサービスですが、対価を払うとなればそこまでは要らないという人が多いのではないでしょうか。ラウンジ利用はそれなりにニーズが強いと思います。SFC修行を検討したきっかけは、子供のラウンジ利用の際の同伴料金を節約できるところにメリットを感じたからです。それにしても、プライオリティパスを持っていれば本会員はカードラウンジを使えるので、カードの家族会員になれない未成年者のラウンジ利用に必要な1人25$(2人でも50$)の方が安いことになります。プライオリティパスを退会してこちらの年会費を浮かせばよいようにも思いますが、実際にはSFCがカバーするスターアライアンス以外の航空会社を利用する時のことを考えて、維持する人が多いでしょう。こう考えると、SFC修行に踏み切れません。もう少し高年齢であればなおさらです。 ラウンジだけではSFC修行を決断できる決め手にはなりません。

よくポイントサイトで稼いだマイルを使って修行するので、「タダでSFCを取得できる」という言い方も目にします。ただ、そうして貯めたマイルもSFC修行に使わなければ特典航空券として利用可能ですし、場合によっては電子マネー等に移行することができます。そうした機会費用を考えれば、決して「タダ」ということにはなりません。 

ここまで考えたうえでも、私はSFC修行を決断しました。多くのブログ記事を読みましたが、結局のところ決め手は「国際線特典航空券の優先予約」でした。これはプレミアムメンバー向けの特典で、文字通り、国際線の特典航空券を予約する際に優先的に取り扱ってくれるというものです。特典航空券でビジネスクラスの予約をとるのは非常に難しいことはよく知られていると思います。特に、ANAの欧米便はほぼ不可能と言われるほどの難易度です。ここを優先してもらえるのであれば非常に価値が大きいと思いました。

ラウンジ利用は、結局のところ有料ラウンジで代替可能です。だいたい、日本以外の空港では、航空会社の専用のラウンジは減ってきていて、ビジネスクラスでも有料ラウンジを割り当てられることが増えてきています。また、2017年4月からはANAラウンジはステータスがなくとも有料で利用できるようになりました。

一方で、ビジネスクラスのシートの快適さや機内での食事、飲み物等のサービス、全体的な満足度は非常に大きいものがあります。ビジネスクラスの料金がエコノミークラスの2〜4倍(ANAの場合は5倍もありえます)するのは、やはりこの部分のサービスが大きい。マイルを利用する際に、電子マネーへの移行は効率が悪く、特典航空券の利用のメリットが大きいというのは常識でしょう。さらに、ビジネスクラスの特典航空券だとそのメリットはさらに数倍に跳ね上がります。ここに大きな魅力を感じたのが、SFC修行に踏み切った決め手でした。実際に、SFCを取得した今年の夏に、欧州便のビジネスクラス3席を予約することができました。ステータスがどこまで寄与したのか分かりませんが、プラチナ(ひいてはSFC修行)のおかげと信じています(実際に、確認すればよかったぁ)。

ブログを読んでいると、SFCを取得しているにも関わらず、プラチナメンバー、ダイヤモンドメンバーの維持を目指して、毎年修行している人が少なくないのに気づきます。もちろん、ANAラウンジ(ビジネスクラスラウンジ)よりも高級なANA SUITEラウンジ(ファーストクラスラウンジ)が使える、マイル取得の倍率が高いなど、いろいろな理由はあると思いますが、結局のところ、やはり「国際線特典航空券の優先予約」が大きいのではないかと思っています。

本当のところは、いかがでしょうか。教えてください。