パパは修行で家にいません

SFC修行、ホテル修行、マイルの活用方法、オマケに虎ノ門周辺のランチ情報も

アメックスのプラチナ・コンシェルジュ・デスクの実力を知りたい

アメックスのプラチナ・コンシェルジュ・デスクってありますよね。何かあれば、自分の秘書のように、旅のアレンジから誕生日の食事やプレゼントの手配などなんでもお願いできる。しかも、細やかな気遣いや独自のノウハウで、驚きの体験が提供される。そんなサービスをイメージしていました。

プラチナ・カードは、他では味わえない豊かな体験をお愉しみいただける、特別な一枚です。

カード会員様専用窓口「プラチナ・コンシェルジェ・デスク」では、24時間365日、カード会員様からのご要望をお電話一本で承り、ご旅行をはじめ、お食事やエンターテインメント、ショッピングなど、あらゆるシーンで特別な体験をご提案させていただきます。

プラチナ・カードは、アメリカン・エキスプレスを特別にご愛顧いただいているカード会員様にご案内している一枚です。
まずは、アメリカン・エキスプレスのカードをお持ちいただき、その便利さと快適さをご実感ください。 

実は、これまでに実際に何度かプラチナ・コンシェルジュ・デスクを利用しましたが、あまりよい印象がないんです。

(1)タイでのレストラン予約

海外旅行でレストランを使う時は、だいたい日本から予約することが多いですよね。最近はほとんどのレストランが自分のサイトを持っていて、予約もそこからできることが多いので、本当に便利です。私もだいたいそうしています。

以前、タイのプーケットに家族旅行した際に、ある有名なレストランの予約をプラチナ・コンシェルジュ・デスクにお願いしたことがあります。タイのレストランは日本と比べてコストパフォーマンスがかなり良い印象がありますが、そこは高級なレストランで値段も日本のレストランとあまり変わらないほどでした。インターネットのサイトがあり、そこから予約もできたので、通常であればそこから予約するのですが、正月元旦のランチの予約だったので、コンシェルジュ・デスクを通せばなにか特別の便宜があるのではないかとの期待があり、お願いしてみました。

そのレストランはプーケットでもパトンビーチとプーケットタウンの中間あたりにあったので、家族で大型タクシーを手配し、当日、レストランを訪ねました。田舎道からレストランの門を車でくぐると、大きな庭があり、大晦日のパーティーがあったのか、多数のテーブルが並んでいました。車を降りて、出発前に自宅に郵便で届いた予約書を片手に、レストランのドアを開けると、・・誰もいません。12時からの予約の数分前に到着してしまったので、そういうこともあるかと思いつつ、広い店の中を誰かいないかと探しました。照明の落ちた店の中を進み、ようやく店員をみつけて、予約書を手渡すと、・・レストランは今日は休みだというではありませんか。あまりのことに動揺して、コンシェルジュ・デスクに問い合わせると、事情を調べてから掛け直すと電話を切られました。さすがに閉まったレストランをオープンさせるわけにもいかないので、とぼとぼとその場を立ち去りました。

コンシェルジュ・デスクからはそれきりでした。海外SIMの電話番号を伝えたんですが、何か事情があってうまくつながらなかったのかもしれません。日本に帰国してから、何か事情説明とか、お見舞いの言葉とか、お詫びとか、何かあるかと思いましたが、結局そのままでした。

(2)日本でのレストランの予約

両親が田舎から出てきたので、家族で食事をしていると、翌日のディナーの予定がまだ決まっていないと言います。翌日は父親の誕生日でもあったので、私の知っているレストランを手配しようということになりました。食事中でもあったので、コンシェルジュ・デスクに何軒かの候補を話して、翌日の手配を頼みました。

1時間ほどして携帯に連絡があり、候補の一つで予約が取れそうだと言います。有難うございましたと電話を切ろうとしたところ、まだ予約は取れていないと言います。よくよく聞いてみると、そのレストランは電話予約は受け付けていないそうで、空席はあるので、サイトの予約フォームから予約するように言われたそうです。コンシェルジュ・デスクで勝手に予約フォームを埋めるわけにはいかないので、URLを教えるから自分で予約してくれないかと、言われました。ちょっと言いたいこともありましたが、外で食事中だったので、おとなしく電話を切り、トイレでスマホを操作して予約を完了させました。仕方がなかったんだろうとは思いますが、何かもやもやしたものが残ります。

(3)NYでのミュージカルとレストランの手配

ニューヨーク旅行の時に、ブロードウェーでミュージカルを見に行くことになりました。インターネットのサイトをみると、あまりいい席が選べません。もしかすると、コンシェルジュ・デスクならもっと良い席が手配できるのではないかと思い、プレシアターメニューのあるレストランの予約とあわせて、手配をお願いすることにしました。

空いている席の位置と値段が示されましたが、自分で調べた情報と同じです。止むを得ず席を選び予約しようとしましたが、ふと気になってどういう予約システムを使っているのか尋ねると、インターネットのサイトをみているので、「お客様と同じ画面をみています」と言います。

プレシアターメニューのあるレストランについては、自分でもインターネットで検索をし、日本語のブログ記事なら大体目を通しましたが、同行者からはミシュラン級のレストランが良いと無理筋の希望を伝えられていて、そんな情報は得ることができませんでした。コンシェルジュ・デスクなら独自のデータベースがあるのではないかと期待してお願いしました。もしかすると、とんでもなく高いレストランを勧められるのではないかと身構えていたのですが、示されたリストはすでに読んでいた日本語ブログ記事と全く同じレストランでした。どういうレストランかを尋ねると、ブログ記事と全く同じ説明が返ってきます。さすがに気まずくなるのがいやで、ソースを尋ねることはしませんでした。

(4)日本での劇場チケット手配

以前、電話予約で瞬間蒸発する劇場の予約を確保してくれたことがありました。さすがはコンシェルジュ・デスク、特別な枠を持っているに違いないと思い、2度目をお願いした時には「残念ですが手配できませんでした」との連絡を受けました。よくよく聞いてみると、コンシェルジュ・デスクでは電話予約の開始時間をメモして、忘れずに電話をしてくれていたようです。電話番号は一般と同じそうです。

(5)まとめ

コンシェルジュ・デスクが想定している顧客のレベルは、もしかすると相当ハイソ(死語)なのかもしれません。高級レストランの予約であれば、特別なデータベースがあり、特別なコネを使った便宜が期待できるのかもしれません。

普通のレストラン手配等は、私たちがネットを使って情報を入手して、予約を行うことを代行してくれるだけのようです。また、店に対して多少の無理を言ってくれるような交渉力もあまり期待できないようです。ホテルのコンシェルジュと同じだと思うと期待値が高すぎるようです。

ただ、代行してくれる「だけ」というのも失礼な話で、それで助かる人も少なくないでしょう。要は無用に期待値を上げずに、できることとできないことを弁えてお願いするということに尽きると思いました。何事も使う人の心がけ次第です。

みなさんはどのようにコンシェルジュデスクを使いこなしていますか? 

マリオットのトラベルパッケージを使った旅行はどれだけお得か

長期休暇で、ベトナムフーコック島にあるJWマリオット・フーコック・エメラルド・ベイ・リゾートに7泊しました。同ホテルはマリオットの最上級ブランドJWマリオットでありながらカテゴリー5と割安。マイル、ポイントを使って、まあお得にいけました。

今回使ったのはマリオットリワードのトラベルパッケージです。マリオットのポイント(MRP)を7泊分の宿泊と航空マイルに交換するものです。交換するマイル数に応じて必要とするMRP数が異なります。マイル数が多ければ多いほど、お得です。交換する航空会社によって使用するチャートが異なりますが、下表はアラスカ航空の場合のものです。今回は、270,000MRPで、最もお得な7泊+120,000マイルに交換しました。

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アラスカ航空の120,000マイルは、JALの特典航空券に替えれば、東南アジア行きビジネスクラスで十分に往復できて、お釣りがきます。因みに、執筆時点(2017年9月上旬)で料金を検索すると、航空機のチケットが2人分478,000円(JALビジネスクラス羽田⇄ホーチミン)、ホテル7泊が約33万円ですから、合計約80万円相当の豪華旅行です。270,000MRPはSPGのスターポイントでは90,000ポイントに相当するので、すべてポイント購入すると229,320円(35%オフのキャンペーン時、1USD=112円で換算)。豪華ホテル7泊+JALビジネス往復2人分80万円相当が、23万円ですからいかにお得かが分かります。

 もっとも、今回の27万MRPは、もともと保有していたポイントに、SPGアメックスの入会時にもらったスターポイント、一部ポイント購入で賄いました。ご参考までに、以下の通りです。持ち出しでいえば、ポイント購入約5万円とホーチミン⇄フーコック往復のチケット分のみでした。

27万MRPの内訳

  26000MRP     ホテル滞在等でもともと保有していたポイント

  34000MRP     マリオットでポイント購入(425USD=47600円

210000MRP          SPGからの移行(70000SP) 

(70000SPの内訳)

  34000SP      SPGアメックス入会特典17000SP2人分

  10000SP      SPGアメックス会員紹介10000SP

    4500SP      アメックス百貨店カード購入15万円分

    1000SP      SPGポイント購入(35USD=3921円

    6700SP      SPGアメックスクレジット利用

   13800SP     ホテル滞在等でもともと保有していたポイント

 

今回は、SPGアメックスの入会キャンペーンと過去のホテル滞在による蓄積でお得な旅行ができましたが、ポイントはもう底をついたので、次回からは自分でポイントを調達する必要がありますね。

SPGアメックスに関する記事も書いているので、ご覧ください。

 
 

 

 

 

 

 

 

  

 

私の5万PPの貯め方:SFC修行(6)

私のSFC修行は、4月頭に検討を開始しました。ただ、その時点で修行とは別に、GWにヨーロッパに家族旅行を予定していたので、この時点で16,847PPはすでに獲得予定(券0)。従って、残りの33,153PPをどのように得るかが私の修行でした。また、ヨーロッパにはタイ国際航空を使ったので、基本、残りはANAで修行するつもりでした。

修行方法には、低価格の早期割引のきく国内線区間(羽田⇄那覇・石垣)をひたすら往復するような、本当に苦行のような方法もありますが、最近ではOKA・SINタッチと言われる沖縄発東京経由シンガポール往復を数回実行するパターンが増えていました。そして2016年頃からだと思いますが、海外発券、特にクアラルンプール発券のチケットが安く、それに国内区間(羽田⇄沖縄または石垣)を加えると、エコノミーであればPP単価5円台が実現する方法が注目されていました。私が選んだのは、当時最先端!?の修行方法であったクアラルンプール発券を選びました。

具体的には下記の通りです。GWの家族旅行を除けば、4月、5月、6月の週末を各1の合計3週を修行に使ったことになります。

  出発   到着   便名   PP Mile
17/GW 20 HND 450 BKK TG661 M 2869 2869 0
17/GW 20 BKK 650 FCO TG944 M 5499 5499 0
17/GW 1405 MXP 555 BKK TG941 M 5610 5610 0
17/GW 735 BKK 1545 NRT TG676 M 2869 2869 0
17/4/15 930 NRT 1330 SGN VN301       1
17/4/15 1505 SGN 1805 KUL VN675       1
17/4/16 705 KUL 1505 NRT NH816 S 2503 2086 2
17/5/20 620 HND 930 ISG NH089 B 2448 1530 2
17/5/20 1520 ISG 1805 HND NH092 B 2448 1530 2
17/5/20 2330 HND 600 KUL NH885 S 2503 2086 2
17/5/21 705 KUL 1505 NRT NH816 Z 6658 5215 3
17/6/10 1315 HND 1555 OKA NH473 Y 1968 984 3
17/6/10 1815 OKA 2040 HND NH474 Y 1968 984 3
17/6/10 2330 HND 600 KUL NH885 Z 6658 5215 3
17/6/11 1415 KUL 2215 HND NH886 Z 6658 5215 4
2330 HND 600 KUL NH885 H 2503 2086 4

クアラルンプール発羽田経由石垣行きの往復は、同じ座席クラスでも予約クラスにより料金は変わりますが、私の場合、エコノミークラス(券2)は9902PPが53,090円(PP単価5.36円)、ビジネスクラス(券3)は17,252PPが145,300円(PP単価8.42円)でした。ビジネスクラスは、ちょうどエコノミークラスで獲得できるPPの約2倍ですが、値段は約3倍なので、その分、効率が悪くなるわけです。PP単価を下げるためにビジネスをエコノミーに変えれば、もう1週分、修行を追加しないといけませんから、ビジネスクラスで修行するというのは、この時間と労力をお金で買うということを意味します。私はかなり悩みましたが、最初の4月の修行で結構辛かったので、やはり回数を減らしたいと思い、思い切ってビジネスでの修行に切り替えました。

結局、SFC修行の総費用は全体で429,000円(PP単価8.08円)でした。GWのヨーロッパ旅行はPP単価のことを全く考えずに購入したものですが、結果的にPP単価7.19円と非常に優秀でした。このヨーロッパを除いた純粋な修行部分は、308,000円、PP単価8.49円でした。ビジネスクラスを使ったのと、最後の券4はPP単価の良い国内区間を使わなかったので、全体のPP単価を悪化させました。修行回数を増やして良ければ、PP単価は6円前後だったのではないでしょうか。そうすれば純粋修行部分の費用は約20万円でいけそうですから、差額10万円で修行が少しでも楽になったわけですね。
時間と労力をとるか、お金をとるか、難しい選択です。最初に全部決める必要はないので、はじめにエコノミーで試して、やはり辛ければビジネスに切り替える戦略で良いでしょう。私もそうしました。

 

 

 

 

プレミアムポイントシミュレータの使い方:SFC修行(5)

SFC修行において、具体的にどのような路線でプレミアムポイントを獲得していくのかを検討することは非常に重要です。空席状況とチケットの予約クラス、自分のスケジュールを両にらみに、それこそ何十通りのプランを練る必要があります。ここでの検討は、PP単価、すなわちSFC修行の総費用に直結するので、極めて重要なプロセスと言えます。また、飛行機好きにとって、修行の醍醐味ともいえるのではないでしょうか。

この検討を行う際に、何度も利用することになるのが「ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション」です。それこそ何十回、何百回と使うことになるであろうこのシミュレーションの使い方を解説したいと思います。

その前に、プレミアムポイントの計算方法をみてみます。以下の計算式にみられる通り、(A)区間基本マイレージ、(B)マイル積算率、(C)路線倍率、(D)搭乗ポイントを特定し、算式通りに計算することで導かれます。

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これをいちいち計算していると、大変煩雑なので、ANAでは簡単に計算する「ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション」をウェブで提供してくれています。画面上部のタブで国内線と国際線が選べます。

(1)国内線

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「搭乗日」、「区間」は適宜入力してください。「利用カード種別」は、ANAカードを持っているかどうか、持っている場合にはその種類を選びますが、フライトマイルの計算には必要ですが、PPの計算には影響しません。また、「ANAプレミアムメンバーステイタス」も同様にPPには影響しません。最後に「利用運賃」を選べば終わりです。利用運賃は「運賃の一覧はこちら」を選べば、詳しく表に纏められているので自分の購入したチケットに応じて選ぶことになります。私のSFC修行では海外発券を行い国際線に国内区間を付けたチケットを使いました。この場合の国際航空券(国内区間)は、運賃4(積算率100%、搭乗ポイント0)を選ぶことになります。なお、国際航空券(国内区間)は、空席があれば当日空港でプレミアムクラスにアップデートできますが、その場合は積算率150%、搭乗ポイント0となります。運賃1を選べば、積算率150%、搭乗ポイント400となりますので、暗算で400を差し引いてください。ここでミスをすると、最後のフライトでギリギリ足りないという悲劇があり得ますので、ご留意ください。

数値例(羽田ー沖縄、運賃4)に基づいて入力すると、以下のような画面が出てきます。右側の1968ポイントというのがPPポイントとなります。国際航空券(国内区間)は海外区間分に約1万円でつけることができます。1万円で3936ポイント稼げるのですから、非常に有利です。

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なお、国際航空券(国内区間)は、2018年10月搭乗分から予約クラスに応じて積算率が変化することになりました。詳細は「運賃の一覧はこちら」にあります。具体的にどのような予約クラスが割り当てられるのかが不明ですが、現在の一律100%の積算率が70%、50%等となりうるので、現状維持ないしは改悪となるのでしょう。

(2)国際線

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国際線も、国内線と同様の入力項目ですから、特に解説は不要でしょう。ただし、スターアライアンス加盟航空会社運行便の場合、このシミュレーターはそのままでは使えません。手元で計算する必要があります。積算率は、航空会社とその予約クラスによって異なりますので一覧表をご確認いただく必要があります。当該積算率が100%以上の場合のみ搭乗ポイントが400加算されます(100%未満はゼロ)。路線倍率は一律1倍です。

 

以上のようなシミュレーションを駆使して、5万マイルを(できればギリギリで)達成するべく、修行のスケジュールを策定することになります。たいへんでしたが、これ自体、とても楽しく、夢中になり、いく通りもの修行プランを練ったものです。このプロセスが楽しめないと、修行も本当の意味での修行になりますね。そんな修行僧はいないと思いますが。。。

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ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション」は以下でポップアップするので一度みてみてください。

ANA SKY WEB : ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション

 

SFC修行にポイントサイトを使うべきか:SFC修行(4)

ポイントサイトを使えば実質持ち出しなしでSFC修行を行うことができる、という言い方が散見されます。SFCの場合、50000プレミアムポイント(PP)を目指すことになりますが、PP単価は、一般的に10円程度とみておくと(実際にはもう少し良いレベルで解脱できることが多いようですが)、総費用は50万円にも達します。この50万円の持ち出しなしでSFCが取得できるのは、本当に夢のようです。ただ、私も検討しましたが、「持ち出しなし」に拘りすぎるのは得策ではないとの結論に至りました。

(1)時間が掛かりすぎる

SFCは、取得したタイミングから生涯維持できるのが魅力です。多額の費用もかかりますが、取得以降の月当たりの費用は案外リーズナブルという目算で修行を行います。従って、できるだけ早期に修行を始めた方が、早くSFCを取得でき、その分、お得なわけです。また、SFCの達成は、ANAのプラチナステータスが得られるわけですが、その有効期限はステータス基準を達成した翌年中となります。ただ、達成後、翌年初までの間、「事前サービス」として同等のサービスを受けることができます。プラチナステータスとSFCのメリットはほぼ同じですが、少し異なります。大きなものでは、フライトマイルの積算率がSFCが50%(ゴールドカードの場合)に対して、プラチナメンバーであれば95%となります。このメリットをできるだけ長期間享受するためには解脱のタイミングは12月ではなく1月にすべきですし、1月以降であればできるだけ早期が得策です。

しかしながら、完全に持ち出しなしでSFC修行を行おうとすると、事前にポイントサイトで必要なマイル数をすべて獲得しておく必要があります。いわゆるソラチカルートは年間21万6千マイルが上限ですから、順調にマイル獲得を進めても1〜2年掛かりそうです。また、月1万8千マイル相当のポイントを、ルートに沿って済々と流していくのは案外難しいようで、どうしても積み残しが生じやすいようです。実際には、多少の持ち出しを行なってでも早めに解脱した方が良いように思います。

(2)マイルはやはり希少性がある

年間最大で21万6千マイルが得られるポイントサイト利用は魅力的です。ただ、そのままスカイコインに変えて、チケット購入に使ってしまって良いのでしょうか。ANAマイルからスカイコインの変換率は1.2〜1.7倍です。1スカイコインはANAにて1円で利用できるのでマイル単価は1.2〜1.7円ということです。ANAマイルは電子マイルへの1対1の移行が最低ラインですから、これを少し上回る水準ということです。しかし、マイルを特典航空券に変えれば、そのマイル単価はさらに改善することは、SFC修行を検討する人であれば、ご存知のことと思います。1マイルは国内線であれば2円前後、国際線であればエコノミーなら2〜3円、ビジネスクラスなら4〜5円、ANAの欧米線なら6〜8円ほどでしょうか。つい買い方にもよりますが、スカイコインよりもかなり有利です。

ポイントサイトからのマイルが本当に潤沢であればマイル単価を気にする必要はありません。ただ、本当に潤沢であれば、そのままビジネスクラス等で特典航空券に変えれば良いのです。あるいはスカイコインにしてビジネスの通常航空券を購入すればよいのです。そうすればSFCのメリットをかなりカバーできると思います。つまり、SFC修行をしようとする限りは、やはりマイルは希少だということです。希少であればマイル単価を勘案するべきですし、その場合、ポイントサイトで得たマイルはそのまま残して、現金で修行するのが得策ではないでしょうか。

ポイントサイトの有効性を否定しているわけではありません。ただ、そこで得たマイルをスカイコインではなく、もっと有利な利用方法を検討すべきではないかと思ったということです。

少し極論かもしれませんが、私はそのように考えて、現金でSFC修行を行いました。私の場合、そもそもの目的が、SFCを取得して、特典航空券の優先度をあげることにありましたから、なおさらです。

 

 

アラスカ航空のマイルをどう調達するのか

アラスカ航空の特典航空券は、たいへんお得に利用できることで有名です。アジア内であればJALの特典航空券がファーストクラス30000マイル、ビジネスクラス25000マイル、エコノミー15000マイルで利用可能です(いずれも片道)。

アラスカ航空の特典チャートでは、「アジア」に日本が含まれるので日本発の東南アジアJAL便が利用できます。さらにはストップオーバーが1度認められているので、バンコク→東京→クアラルンプールが片道で発券可能です。

このアラスカ航空のマイルをどう貯めるかが問題です。アラスカ航空は北米ベースの航空会社ですし、アライアンスに入っていない独立系なので、日本在住だと飛行マイルは貯めづらいですね。そうすると、マイル等を購入するか、SPGアメックスでスターポイントを貯めるしかありません。

 

(1)アラスカ航空からマイルを購入

25000マイルを購入すると通常であれば739USD。為替レートを1$=112円(クレジットカードの手数料として2円を仮にオン)とすると、マイル単価は3.31円です。

10月5日まではボーナスマイルのキャンペーンを実施しているので、よりお得に入手可能です。このキャンペーンは人によってボーナスの付与率が異なるのですが、私は「最大35%」でした。購入するマイル数によっても付与率が階段状に変化するので、少し複雑ですが、40000マイルを購入するとマイル単価は2.45円です。もしも25000マイルだけ調達しようとすると、私の場合は592USDで20000マイル購入すればボーナスが30%で合計26000マイルを購入することになるので、マイル単価は少し悪くなって2.55円。もしも「最大50%」の人は2.21円。この場合55250円で日本ー東南アジアのJALビジネスクラスが2区間ですから驚きのコストパフォーマンスです。

(2)SPGスターポイントの購入

SPGのスターポイントは通常1ポイント=0.035USDで購入できます。20000スターポイントを航空マイルに移行するときには5000マイルのボーナスマイルがつくので、アラスカ航空25000マイルが獲得できます。従って、20000スターポイント分の購入費用は700USDですから、マイル単価は3.14円です。

SPGも時期によってはキャンペーンでディスカウントをやっています。今はやっていませんが年末頃にまたやるのではないでしょうか。時期によって割引率が異なりますが、直近のキャンペンで行なっていた35%のディスカウントとすると、マイル単価は2.04円に劇的に改善します。

 (3)マリオットリワードの購入

マリオットリワードはポイントを航空マイルに移行することができますが、アラスカ航空の場合は、70000ポイントあればアラスカ航空の25000マイルに移行できます。1000ポイントあたり12.5USDで購入できるので、70000ポイントは875USDですので、マイル単価は、3.92円。かなり悪いですね。

(4)マリオットリワードでトラベルパッケージを購入

マリオットリワードのポイントの使い方として、トラベルパッケージを購入することができます。トラベルパッケージは、7泊のホテル宿泊権に航空会社のマイルがセットされたものです。航空会社によってレートは異なりますが、アラスカ航空の場合、最大限お得なパッケージを購入すると、270000ポイントで宿泊権+120000マイルを得ることができます。この宿泊権は、実際にマリオットのホテルを予約し宿泊しても良いのですが、1年間、未使用の場合、45000ポイントの返却を受けることができるようです。従って、225000ポイントで120000マイルを入手できたことになります。マリオットからポイントを購入した場合、2812USD必要ですから、マイル単価は、2.63円。あまりお得とは言えません。

SPGの1スターポイントは、マリオットの3ポイントに移行可能ですから、225000マリオットリワードポイントを獲得するためには、75000スターポイントが必要です。スターポイントを購入すれば、通常期で2625USD、マイル単価は2.45円です。35%のキャンペーン時では1706USD、マイル単価は1.59円と劇的に改善します。

(5)まとめ

まとめると、

  アラスカ航空からマイルを購入   最大2.21円(キャンペーン時)

  SPGスターポイントの購入       2.04円(キャンペーン時)

  マリオットリワードの購入       3.92円

  トラベルパッケージを購入     最大1.59円(キャンペーン時)

 となります。

トラベルパッケージを使った場合、39750円で日本ー東南アジアのJALビジネスクラスが2区間飛べます。驚きのコストパフォーマンスです。もっとも、この一番お得なケースは、当初9万スターポイントを調達する必要がありますから、ちょっと元手(2048USD)が必要です。スターポイント購入の場合、1人年間30000ポイントの購入が上限ですから、貯めるのに時間もかかります。また、宿泊権のポイント変換にも時間がかかりそうです。ちょっと時間も費用も掛かりすぎるので、リスクを感じますね。

SPGで、キャンペーン時に20000スターポイントを購入するのが、次善ですがほぼベストのオプションだと思います。

いかがでしょうか。

 

SPGスターポイントを貯めるためには、SPGアメックスが有効だと思います。ご検討ください。

toranomon3.hatenablog.com

 

 

 

ヤマダ電機のポイント活用に注意

以前、ヤマダ電機で大型家電を買った際に、ポイントカードにポイントを貯めていました。1ポイント1円で使えるんですが、そのまま電器店で使おうとすると、ポイント還元の対象にならないので、かなり割高になってしまいます。そもそも、Amazon等のネットで買った方が安いことが多く、なかなか利用する機会がなく、困っていました。ふとSFC修行に活用すべくマイル等への移行が可能なのではないかと思いつき、調べてみました。

調べてみると、ヤマダ電機のポイントっていくつも種類があって、複雑です。店頭で普通に購入する際に使う『ヤマダ電機ポイントカード』のポイント、『ケイタイde安心』会員が貯めるポイント、『LABIカード』で貯めたポイント、ウェブショッピングで貯めたポイントの4種類あるようです。手続きすれば、ポイントは「ヤマダポイント」として共通化できるようです。

http://www.yamada-denkiweb.com/info/wcontents/image/guide/guide_point_pic04.jpg

ヤマダポイントは、ヤマダ電機の店頭、ネットで1ポイント1円で使うほかに、ベルメゾン等のサイトでも利用できるようです。そうした中にANAも見つけました。条件をみると、ヤマダポイント4000ポイントが1000マイルになるようです。ただ、1ヤマダポイントが店頭では1円で使えることを考えると、1マイル=4円と割高です。

http://www.yamada-denki.jp/point/ana/004.gif

背に腹は変えられないと諦めかけたところ、ANAのサイトをみていると、なんと1000ヤマダポイントが1000スカイコインに交換できることが分かりました。

1マイルは1〜1.7スカイコインですから、決して有利な交換ではありませんが、ヤマダポイントをマイルに交換していたことを考えると随分お得です。ちょっと調べた限りでは、ヤマダ電機のサイトに説明を見つけることができませんでした。もうちょっと分かりやすくして欲しいものですね。