パパは修行で家にいません

SFC修行、ホテル修行、マイルの活用方法、オマケに虎ノ門周辺のランチ情報も

SFC修行に踏み切った決め手:SFC修行(3)

SFC会員が非常に優遇されて、「お得」であるのは間違いないと思います。ただ、その「お得」度が取得・維持費用に見合っているかどうかは別問題です。いわゆる修行僧の年齢構成は知りませんが、ブログ等を拝見する限りは、30〜40歳台くらいが多いでしょうか。時々、SFCを持っている 非常に若い人も見掛けますが、比較的少数だと思われます。

仮に30歳で50万円かけてSFCを取得したとして、70歳までの40年間、頻繁に海外旅行するとします。そうすると年会費約1.5万円(家族会員1人を含む)とすると、年平均2.8万円程度のコストということになります。年4回の海外旅行とすると、1回あたり7千円 。

優先チェックイン、優先搭乗、プライオリティタグは、あればうれしいサービスですが、対価を払うとなればそこまでは要らないという人が多いのではないでしょうか。ラウンジ利用はそれなりにニーズが強いと思います。SFC修行を検討したきっかけは、子供のラウンジ利用の際の同伴料金を節約できるところにメリットを感じたからです。それにしても、プライオリティパスを持っていれば本会員はカードラウンジを使えるので、カードの家族会員になれない未成年者のラウンジ利用に必要な1人25$(2人でも50$)の方が安いことになります。プライオリティパスを退会してこちらの年会費を浮かせばよいようにも思いますが、実際にはSFCがカバーするスターアライアンス以外の航空会社を利用する時のことを考えて、維持する人が多いでしょう。こう考えると、SFC修行に踏み切れません。もう少し高年齢であればなおさらです。 ラウンジだけではSFC修行を決断できる決め手にはなりません。

よくポイントサイトで稼いだマイルを使って修行するので、「タダでSFCを取得できる」という言い方も目にします。ただ、そうして貯めたマイルもSFC修行に使わなければ特典航空券として利用可能ですし、場合によっては電子マネー等に移行することができます。そうした機会費用を考えれば、決して「タダ」ということにはなりません。 

ここまで考えたうえでも、私はSFC修行を決断しました。多くのブログ記事を読みましたが、結局のところ決め手は「国際線特典航空券の優先予約」でした。これはプレミアムメンバー向けの特典で、文字通り、国際線の特典航空券を予約する際に優先的に取り扱ってくれるというものです。特典航空券でビジネスクラスの予約をとるのは非常に難しいことはよく知られていると思います。特に、ANAの欧米便はほぼ不可能と言われるほどの難易度です。ここを優先してもらえるのであれば非常に価値が大きいと思いました。

ラウンジ利用は、結局のところ有料ラウンジで代替可能です。だいたい、日本以外の空港では、航空会社の専用のラウンジは減ってきていて、ビジネスクラスでも有料ラウンジを割り当てられることが増えてきています。また、2017年4月からはANAラウンジはステータスがなくとも有料で利用できるようになりました。

一方で、ビジネスクラスのシートの快適さや機内での食事、飲み物等のサービス、全体的な満足度は非常に大きいものがあります。ビジネスクラスの料金がエコノミークラスの2〜4倍(ANAの場合は5倍もありえます)するのは、やはりこの部分のサービスが大きい。マイルを利用する際に、電子マネーへの移行は効率が悪く、特典航空券の利用のメリットが大きいというのは常識でしょう。さらに、ビジネスクラスの特典航空券だとそのメリットはさらに数倍に跳ね上がります。ここに大きな魅力を感じたのが、SFC修行に踏み切った決め手でした。実際に、SFCを取得した今年の夏に、欧州便のビジネスクラス3席を予約することができました。ステータスがどこまで寄与したのか分かりませんが、プラチナ(ひいてはSFC修行)のおかげと信じています(実際に、確認すればよかったぁ)。

ブログを読んでいると、SFCを取得しているにも関わらず、プラチナメンバー、ダイヤモンドメンバーの維持を目指して、毎年修行している人が少なくないのに気づきます。もちろん、ANAラウンジ(ビジネスクラスラウンジ)よりも高級なANA SUITEラウンジ(ファーストクラスラウンジ)が使える、マイル取得の倍率が高いなど、いろいろな理由はあると思いますが、結局のところ、やはり「国際線特典航空券の優先予約」が大きいのではないかと思っています。

本当のところは、いかがでしょうか。教えてください。